約20年前から始まった直心杯(名前の由来は直心是道場)。
昨年はコロナ禍により中止になったものの、今年は千葉、静岡、大阪、熊本などから、293名がエントリー。午前中はグラチャンの選考試合、午後は直心杯が行われた。
直心一般上級は「2020年の新極真ドリームで準優勝」という若佐健輔(武心塾)が準決勝で本田亜光(三和道場)を延長で下し、決勝へ(旗判定5-0)。
決勝の相手は、初対戦となる山本凌平(木村道場)。「山本選手が打ち合うのが嫌だと感じた。ならば決勝の3分間嫌がることを徹底しよう」と考えた若佐は「準決勝であまりできなかったサイドの動き、ツーステップで動くことを意識した」という横の動きを織り交ぜながら、膝蹴りで山本を攻めて、旗判定5-0。試合後「12月の新極真全日本で有名選手を攻略したい」と抱負を述べた。
直心一般女子(高校生以上)決勝は、「4歳から初めて週3回の練習、2018年世界ジュニア世界大会(カザフスタン)重量級2位」という川村咲笑(井上道場)が左の突きとインローで諸徳寺晴(加藤道場)を圧倒して優勝(旗判定5-0)。
今大会の特筆すべきイベントは、昼休みの演武である。1990~2000年代に三和純師範の下で汗を流し、世界大会に出場した加藤丈博、岡本徹、吾孫子功二が集結。三和師範との四人の演武は初となるが、息の合った動きを見せた。
閉会式で三和師範は「今日共に演武したメンバーとは、大山倍達総裁が示した世界大会制覇というエベレスト級の目標に向かって、一日6時間10年間稽古してきた。その過程で努力、謙虚、反省、不屈など人の背骨になる心に触れることができた。世界王者を目指すことは善なる人間を目指すこと。総裁は極真空手を通して、世界平和に貢献する事を究極の目標と話されましたが、大会では技術の向上や試合の勝敗のみならず、人間性を磨いていってほしい」と語った。
直心一般上級は「21歳で空手歴15年、JFKOや新極真全日本にも出場」という若佐健輔(武心塾)が山本凌平(木村道場)を封じ込め、旗判定5-0。
直心一般女子は川村咲笑(井上道場)が左の強打と右の蹴りで諸徳寺晴(加藤道場)に旗判定5-0。
直心壮年上級(40代)決勝は、早田信(早田道場)が突きからの下段蹴りで井上明仁(武心塾)に旗判定5-0で勝利。「全日本に向けて、コロナ禍によって、失われた試合勘を取り戻したい」と翌週の三重県大会でも優勝。
直心中学生女子決勝、松谷葵子(三和道場)が下篠櫻奈(天野道場)に上段蹴りで勝利。
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